日本婦人科ロボット手術学会が推奨するファーストインストラクター

ファーストインストラクター(五十音順)

  • hinotori:
    小林 裕明先生 (鹿児島大学病院産科婦人科)
    寺井 義人先生 (神戸大学大学院医学研究科)
    万代 昌紀先生 (京都大学医学部産科婦人科)
  • Hugo:
    小松 宏彰先生 (鳥取大学医学部附属病院 産科婦人科学分野)

日本産科婦人科学会「婦人科領域におけるロボット手術に関する指針」の改訂2022年6月25日版より抜粋

新たな手術支援ロボット機器の開発が進み、2022年には薬事承認を経て保険診療でも新たな機器を使える状況となった。それに伴い日本産科婦人科学会では「婦人科疾患に対するロボット手術に関する指針」が改訂された。

「施設・術者基準 下記項目を満たした各施設でロボット手術を行う」の項目より抜粋
新たにロボット手術を導入する際には必ず 適切な指導者のもとに行うこと。すでに手術支援ロボットを用いてチームで手術を行っている施設が新たに別機種のロボットを用いた手術を初めて行う際には、その製造販売会社のトレーニングプログラムをチームとして終了し、その機種の指導者の執刀手術見学と招聘手術を少なくとも1例は経験しておくこと。ただし、そのチームに従来の手術支援ロボットによる当該手術の経験が十分にあること。
「指導者」には原則として、日本婦人科ロボット手術学会が日本産科婦人科内視鏡学会および日本婦人科腫瘍学会と共同認定するプロクター(学会HPで公表)を推奨する。
新規ロボット機器においては、プロクター制度がスタートするまでは、日本婦人科ロボット手術学会が推奨するファーストインストラクターを暫定的に指導者とみなす。
注:従来のda Vinci Siサージカルシステム、da Vinci Xサージカルシステム、daVinci Xiサージカルシステム(インテュイティブサージカル合同会社)は同一機種とみなすが、(2)から(4)は各々新規ロボット機器として取り扱う。
(1) da Vinci Siサージカルシステム、da Vinci Xサージカルシステム、daVinci Xiサージカルシステム(インテュイティブサージカル合同会社)
(2) hinotoriサージカルロボットシステム(メディカロイド株式会社)
(3) da Vinci SP サージカルシステム(インテュイティブサージカル合同会社)
(4) Hugo RAS システム(コヴィディエンジャパン株式会社)

注:良性疾患ロボット手術から悪性疾患(体がん)ロボット手術に移行する際にも、プロクター招聘が少なくとも 1例は必要である。
注:そのチームにロボット手術の経験が十分ない場合は、新たにロボット手術を始める際の要件を満たすこと。